放課後等デイサービスは、2012年4月から始まった児童福祉法に基づいた福祉サービスです。就学している障害のある子どもが、放課後や学校の長期休暇中に利用できます。

障害のある子どもの学童に似た位置づけ

放課後等デイサービスは、放課後や夏休みなど学校がない時間に利用できるサービスであるため「障害児の学童」と呼ばれています。

• 子どもの特性に合わせた個別支援
• 各種レクリエーションや運動などの集団活動
• 制作活動
• 地域活動や交流
• 自由時間

このような活動を通して、子どもの発達や社会性の向上を促す場所です。活動の内容は、児童発達支援管理責任者が作成する個別支援計画に則って決められます。

施設のタイプ

放課後等デイサービスを提供する施設には大きく分けると3つのタイプがあります。

習い事タイプ

子どもの好きなことや学びたいことに合わせたプログラムがあるタイプです。運動・楽器・絵画・書道・PC操作など、一般的な習い事に通うのと似た感覚で利用できます。

学童保育タイプ

宿題をする時間や遊ぶ時間があり、学童のように自由時間が多いタイプです。掃除・料理・手洗い・衣類の管理など、日常生活に必要な能力も養えます。

療育タイプ

行動面や学習面など、子どもの特性に合わせた療育を様々な角度から行うタイプです。作業療法士をはじめとした専門資格を持つスタッフがいることも多く、独自の療育プログラムで子どもの発育をサポートします。

放課後等デイサービスの利用者

放課後等デイサービスを利用するのは主に以下の条件に当てはまる子どもです。

• 6歳～18歳までの就学児童
• 障害手帳、療育手帳などの手帳を所持している
• 発達の特性について医師の診断書がある（手帳を所持している場合は不要）

小学校に入る前の児童は「児童発達支援」を利用するため、放課後等デイサービスに未就学児はいません。また、必要性が認められた場合は満19歳までは放課後等デイサービスを利用できます。

放課後等デイサービスは、子ども自身の学習や社会性の発達に加えて、ご家族のサポートをするという側面も持っています。こちらでは、放課後等デイサービスの役割について見ていきましょう。

放課後等デイサービスの役割

放課後等デイサービスは、安全な環境で過ごすだけでなく以下の役割を持っています。

• 自立の支援
• 日常生活の充実
• 保護者の支援

障害や特性のある子どもが「自分の力だけでできること」を増やすことが大きな目的です。加えて様々な活動を通して刺激を受け、充実した生活を送ることも目指しています。地域交流やレクリエーション、季節のイベントなど各種行事も「楽しい」だけではなく、発育の促進を重視したものです。また、学校で馴染めない子どもの居場所を作り、本人だけでなくご家庭のサポートができるのも放課後等デイサービスの特徴です。

コミュニケーションの場としての役割

障害のある子どもは学校で孤立しやすく、子どもに必要な遊びやコミュニケーションを十分に取れないことも少なくありません。放課後等デイサービスには、子どもの居場所を作り、遊びや会話を通して他人との関係を築く方法を学ぶ場所という役割もあります。他人とのコミュニケーションを十分に取れれば、子どもはケンカや失敗をしながらも適応力や応用力を高めていきます。そしてルールがあることを学び、社会で円滑に生活するための能力を身につけられるでしょう。

スタッフに求められる役割

放課後等デイサービスのパートスタッフとして働く方には、児童指導員の補助にあたる「指導員」としての役割が求められます。主に清掃や事務的な業務、子どもたちの送迎などを担当し、資格や経験は必要ありません。また、指導員として勤めるスタッフの中には、児童指導員を目指している方もいらっしゃいます。

放課後等デイサービスは、障害のある就学児を対象とした学童です。学習や遊び、コミュニケーションなどを通して学力や社会性を身につけ、自立を支援することを目的としています。放課後や長期休暇中の居場所としても役立ち、保護者のサポートもできることで近年利用者が増えているサービスです。足立区で放課後等デイサービスを提供しているにこにこキッズでは、お子様が安心して楽しく過ごせるサポートをしてくれる社員・パート・アルバイトスタッフを募集しています。子どもが好きな方、児童支援に興味がある方は募集要項をご覧いただいたうえでぜひご応募ください。未経験、資格のない方も大歓迎です。